国から国へ移動するときはかなりの長距離を移動しなければなりません。時間も長時間かかります。そこで、便利なのが「寝台列車」です。寝ている間に目的の都市に運んでくれます!時間も有効利用できるし、なによりも日本の寝台列車と違ってそこまで高くありません。
この寝台列車には、設備の違う3つのグレードが存在します。
- デラックス寝台
- 普通寝台
- クシェット(簡易寝台)
私たちが利用したのは、3つ目のクシェットです。
今回は、クシェットはどういうものなのか、クシェットの予約方法、利用するときの注意点について詳しく説明します。
クシェットとは
寝台列車で、一つの部屋に4~6つの簡易ベッドが置いてある一番グレードの低い席です。値段も一番手ごろです。ユーレイルパスを持っていた場合は、指定席券の費用が別途かかります。私たちの場合は、指定席料金が35ユーロかかりました。(ウィーン→ベローナ間)
オーストリアからイタリアに移動する際に寝台列車を利用しました。19:35にウィーンを出発し、目的地のヴェローナに着くのが7:16。約12時間の長旅です!
デラックス寝台には部屋にトイレがついているようですが、クシェットの場合は部屋にはトイレがないので電車内のトイレを利用しましょう。
予約方法
私たちは乗車の前日にウィーン駅の鉄道窓口で予約をしました。日本からでも、レイルヨーロッパジャパン(日本語サイト)から予約、手配ができるみたいですね。
もし、窓口で予約をしたい場合は、あらかじめ乗車日、時間、区間、等級などを紙に書いて窓口の人に渡すと間違いがありません。ヨーロッパ鉄道時刻表を持っている場合は、列車番号が記載されているのでそれも合わせて書いておくとよいでしょう。
そして、ベッドについてですが、もし指定できるのであれば上段のベッドがおすすめです。上段の場合は下段よりも荷物を取られる心配が少ないため、荷物の管理が楽だからです。二人旅なら二人とも上段にしましょう。寝台列車なので寝ているときの荷物の管理は難しいですしね。ちなみに上段は人気のため、先に埋まってしまいます。早めの予約がおすすめです。
「06/11」(乗車日) 「19:35→7:16」(出発時間) 「Wien→Verona」(区間) 「Couchettes」(簡易寝台) 「Upper Bed」(上段)
こんな感じですね。気を付けなければいけないことは向こうは11月6日であれば、06/11と書きます。先に日にちが来て、月があとです。日本と逆なので予約日を間違えないようにしましょう。もし不安があるならば、「Date」(日) 「Month」(月)と項目を分けて書いておけば間違われることがありません。
注意すべきこと
予約は必須
寝台列車は全席予約制です。必ず事前に予約を済ませましょう。
乗り越し清算はできない
区間を超えて乗ることはできません。後で追加料金を払えば大丈夫なのはどうやら日本独自のシステムのようですね。ヨーロッパでこれをしてしまうと、罰金の対象になりますので注意しましょう。途中下車は可能です。
パスポートを預けることを忘れずに
国境を越える移動になりますので、夜に乗務員にパスポートと鉄道チケットを預けます。翌朝には返してもらえます。私たちが眠っている間に入国手続きを済ませてくれるそうです。パスポートを預けるのはひやひやしてしましますね。私たちの頃は乗務員に扮したドロボウがパスポートを預かるふりをして盗っていってしまうと言われていましたが、今はどうなのでしょうね。なんにせよ、乗務員さんは何度も部屋に来ますので乗務員さんの顔を覚えておくと安心です。
日本からでも予約が可能
クシェットおよびヨーロッパの鉄道チケットは日本からでも予約ができます。
窓口はちょっとできるかどうか・・・という不安のある方は旅の計画をみっちりと立てて日本からチケットも予約していくと安心ですね!
並ばなくてもいいメリットもあります!
クシェットの予約は⇒レイルヨーロッパ ジャパン(日本語サイト)
※「座席/寝台指定券」から予約ができます。
最後に
寝台列車は寝ている間に移動ができるので時間の有効利用ができます。
そして何より夜の鉄道という響きが旅人の心を刺激しますよね!カーブのある線路に差し掛かったらぜひ窓からご自身が乗られている夜の鉄道を見てください!感動必須です。