ヴェネツィアは、小さい島のため、歩いても観光できますが、ヴァポレットを利用すると、観光スポットが川側から見れる、リアルト橋を見ることが出来るなどいい点もたくさんあります。また、ムラーノ島、ブラーノ島などの離島に行くのには必須の交通手段でもあります。
離島の観光を予定していなくても、ヴェネツィアに行ったら一度は利用してみるのをオススメします。
目次
ヴァポレットとは
ヴェネツィアはたくさんの島からなる都市です。また、本島内にも運河が流れ、そのため、島から島へ、運河を越えるため、ヴァポレットという水上バスを利用して移動します。観光用のゴンドラと違うのは、エンジンで動くため、風情などはなく本当に移動用の船です。よく観光の写真で見る「ゴンドラで悠々と観光するイメージ」とはかけ離れていますのでご注意ください。
水上バスは、「Alilaguna社」と「ACTV社」の2社が運行しています。
もし、ベニスカードもしくは、ACTV社のヴァポレットパスを利用する場合は、ACTV社のみの水上バスにしか乗車できませんので注意が必要です。
※このページでは、ACTV社のヴァポレットについて記載しています。
ヴァポレットに乗るときの注意点
ヴァポレットのチケットの購入方法
ヴァポレットのチケットは、サンタルチア国鉄駅前の停留所(フェロヴィア駅 Ferrovia)に券売機があり、購入することが出来ます。ここで購入しておくと後でチケットの準備で慌てなくて済むので、ヴェネツィア滞在期間中の分を前もって購入しておくといいでしょう。
また、事前にオンラインでヴァポレットの乗り放題チケットを購入することもできます。⇒ベニスカード公式サイト(英語サイト)
チケットの種類
75分有効券:7.5ユーロ
24時間乗り放題:20ユーロ
48時間乗り放題:30ユーロ
72時間乗り放題:40ユーロ
7日間乗り放題:60ユーロ
75分有効券より、滞在期間中の乗り放題券を購入しておくのをオススメします。
ヴァポレットの乗車のしかた
ヴァポレットに乗るときは、停留所入り口にあるチケット刻印機にチケットをかざす必要があります。(ピッと音が鳴れば刻印完了です。)
もし、刻印を忘れてしまうと不正乗車とみなされ罰金を請求されてしまうので、必ず忘れずに刻印をしましょう。
また、乗り放題チケットでも、乗車の度に刻印が必要です。
持ち込める荷物の量に制限があり、制限を超えると追加料金が発生する
重い荷物一つ、手荷物一つの分は料金内で運ぶことができます。
大きい荷物(スーツケースなど)が2個以上になる場合は、追加料金が3ユーロかかります。
ヴァポレットの路線図
路線図のダウンロードは、こちらから⇒http://actv.avmspa.it/it/content/consulta-le-mappe(ACTV社公式サイト イタリア語)
水上バスの路線図は、ページ上部の「Mappa delle linee di navigazione」です。
ヴェネツィアの水上バスの路線は複雑なので、事前に印刷して持っていくといいでしょう。
ヴァポレットの時刻表
路線を指定して時刻表を表示できます。
こちらから⇒http://actv.avmspa.it/en/content/orari-servizio-di-navigazione-0(ACTV社公式サイト イタリア語)
時刻表の見方
時刻表は、途中省略されて書かれています。
「dalle」「ai minuti」「alle」と一番上に書かれている「ai minuti」の部分は毎時の時刻表です。この部分は時刻ではなく、数字しか書かれていませんが、それは「分」を表しています。
※例えば、1番の時刻表では、06:21~20:45の間は、毎時決まった時間に船が来ます。
サンタルチア国鉄駅からサン・マルコ広場までの行き方
ヴェネツィアに初めて観光に来た場合、一番行くであろう観光スポットはサン・マルコ広場ではないかと思います。
サンタルチア国鉄駅の前にヴァポレットの停留所「フェロヴィア駅 (Ferrovia)」があります。1番(各駅停車)、もしくは2番(快速)に乗り、「サン・マルコ・ヴァッラレッソ駅 (San Marco Vallaresso)」で降りましょう。2番の場合は、シーズンにもよりますが、終点駅なので、降りる駅も分かりやすいです。
フェロヴィア駅 Ferrovia
↓ 1番、もしくは2番(30~40分程度)
サン・マルコ・ヴァッラレッソ駅 San Marco Vallaresso
サンタルチア国鉄駅からムラーノ島までの行き方
3番、4.1番、4.2番がムラーノ島(Murano)に行きます。
フェロヴィア駅 Ferrovia
↓ 3番、4.1番、4.2番(路線によって異なる)
ムラーノ島(Murano)の各停留所
ブラーノ島までの行き方
ブラーノ島への船は、ヴェネツィア本島の北側にある「フォンダメンタ・ヌォーヴェ駅(Fondamenta Nuove)」から出ています。
フォンダメンタ・ヌォーヴェ駅(Fondamenta Nuove)
↓ N番、もしくは12番(約40分)
ブラーノ島(Burano)の各停留所
まとめ
ヴェネツィアはヴェネツィアングラスのお土産や、舞踏会の仮面など、華やかなお土産が店先に並び、街を歩くだけでも楽しい観光地です。
有名な、サンマルコ広場へは、道案内の看板も出ているので、時間があれば徒歩でヴェネツィア本島を観光しても良いでしょう。
橋が多く、対岸へ行けなかったり、慌てていると迷ってしまうので、初めての観光や時間がないけれど見どころを見たい場合は、ヴァポレットの利用をオススメします。