ヴェネツィアは、その美しさから多くの芸術家に愛され、また、あまりにも美しいためヴェネツィアを描くことは芸術家としての挑戦でもありました。
あの「モネ」もヴェネツィアを題材とした絵を37点も残しています。
観光地ではヴェネツィアを題材とした絵画も多く見学できるので、ぜひ見逃すことのないよう!
目次
- 1 ベニスカードで入れる場所
- 1.1 ・ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducale
- 1.2 ・コッレール博物館 Museo Correr
- 1.3 ・マルチャーナ図書館 Sale Monumentali della Biblioteca Nazionale Marciana
- 1.4 ・ベネチア国立考古学博物館 Museo Archeologico Nazionale
- 1.5 ・カ・レッツォーニコ Cà Rezzonico
- 1.6 ・モチェニゴ博物館 Palazzo Mocenigo
- 1.7 ・カルロ ゴルドーニの家 Casa di Carlo Goldoni
- 1.8 ・カ・ペーザロ Ca' Pesaro
- 1.9 ・ムラーノ・ガラス美術館 Museo del Vetro
- 1.10 ・レース博物館 Museo del Merletto
- 1.11 ・ベネチア市立自然史博物館 Museo di Storia Naturale
- 2 ベニスカードで入れない場所
- 3 まとめ
ベニスカードで入れる場所
・ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducale
ヴェネツィア観光で絶対に外せない場所と言えば、ココ、「ドゥカーレ宮殿」です。
ゴシック建築の最高傑作とも言われ、ヴェネツィア共和国時代には中枢を担った街の象徴的な建物です。
見どころが豊富で、金箔がふんだんに使われた「黄金の階段」(昔は貴族などの身分のある人しか通ることを許されなかったそう!)、ティチアーノ作「祈りを捧げるグリマーニ総督」、ヨーロッパで一番広い部屋と言われる豪奢な「大評議会の間」、ティントレット作「天国」、ヴェロネーゼ作「ヴェネツィアへ贈り物を捧げるユノ」、ティエポロ「ヴェネチアに豊かさをもたらすネプチューン」などがあります。
ちなみに、ドゥカーレ宮殿は華やかな表の顔だけではありません。それが、監獄や拷問部屋などなどの裏の顔。こちらはシークレットツアーに申し込んだ人のみの見学となっているようです。
営業時間:(4/1~10/31)8時30分~19時、(11/1~3/31)8時30分~17時30分
最終入場は閉館の1時間前まで。
定休日:12月25日、1月1日
公式サイト:http://palazzoducale.visitmuve.it/
・コッレール博物館 Museo Correr
ヴェネツィア貴族のテオドール・コッレールのコレクションが展示されています。3階部分にはベネチア派絵画があり、有名な作品もいくつか見学することが出来ますよ。
カルパッチョ作「ベネチアの二人の貴婦人」、メッシーナ作「ピエタ」(滞在中に描いたもので、唯一ヴェネツィアに残されている作品だそうです。)、ヤコポ・ベッリーニ作「キリスト磔刑」 とその息子、ジョヴァンニ・ベッリーニの「キリスト磔刑」、博物館の中でも人一倍の異彩を放つ、トゥーラ作「ピエタ」は、見逃すべからず!ロレンツォ・ロット「聖母子」も好きな作品です。
ジョヴァンニ・ベッリーニの作品は、他にも「キリスト変容」、「聖母子」、「ピエタ」などの若いころの作品が展示されています。
カルパッチョ作「ベネチアの二人の貴婦人」は、謎めいた構図の絵として長い間多くの人の興味の的でした。それもそのはず。一つの絵が半分に切り離されて、別々の絵として長い間保管されていたのです。なぜ一つの絵が切り離されたのか、また、それはいつ頃なのかはわかっていません。そして、二人の婦人の視線の先にはまだ絵の続きがあるのでは、とも言われています。いまだに多くの謎を残す作品です。
メッシーナのピエタはキリストの顔や天使の顔が明らかにつぶされている跡がありますが、どうやら昔の修復時のときに台無しにされてしまったそうです・・・。しかし、天使がキリストを支える構図は素晴らしく、柔らかい光の表現やしなやかな肉体の表現など、多くのピエタの作品の中でも美しいもののひとつであると言えます。メッシーナの作品は、人物画だけでなく遠近法や幾何学的法則に基づいて描かれる背景も素晴らしく、こちらの作品も実際の景観を再現したものだそうです。
営業時間:(4/1~10/31)10時~19時、(11/1~3/31)10時~17時
最終入場は、閉館時間の1時間前まで。
定休日:12月25日、1月1日
公式サイト:http://correr.visitmuve.it/en/home/
・マルチャーナ図書館 Sale Monumentali della Biblioteca Nazionale Marciana
2階部分のサンソヴィーノの大広間がものすごく美しいです!ティントレットの描いた壁画、ヴェロネーゼなど16世紀半ばに活躍したヴェネツィア画家による天井画や天井に施された様々な装飾は素晴らしく、この空間を見るだけでも入館の価値ありです!図書館ということもあり、1階部分には約75万冊の古書が収蔵されています。
営業時間:(4/1~10/31)10時~19時、(11/1~3/31)10時~17時
最終入場は、閉館時間の1時間前まで。
定休日:12月25日、1月1日
公式サイト:https://www.polomusealeveneto.beniculturali.it/
・ベネチア国立考古学博物館 Museo Archeologico Nazionale
ヨーロッパで最も古い公立博物館の一つです。青銅器、陶磁器、宝石類、硬貨類、またエジプトとアッシリアのバビロニアの古代遺物などが保管されています。
ギリシャとローマの彫刻を見学することが出来ます。
営業時間:(4/1~10/31)10時~19時、(11/1~3/31)10時~17時
最終入場は、閉館時間の1時間前まで。
定休日:12月25日、1月1日
公式サイト:https://marciana.venezia.sbn.it/sale-monumentali
・カ・レッツォーニコ Cà Rezzonico
1649年から1756年にかけて建設された美しい宮殿。
18世紀頃の作品をメインとした18世紀ヴェネツィア美術館となっていますが、内部の装飾が豪華で宮殿としても見ごたえありです!
立地も素晴らしく、正面のファザードがカナルグランテに映り、外からの様子も美しいですよ!
営業時間:(4/1~10/31)10時~18時、(11/1~3/31)10時~17時
最終入場は、閉館時間の1時間前まで。
定休日:12月25日、1月1日、5月1日
公式サイト:http://carezzonico.visitmuve.it/en/home/
・モチェニゴ博物館 Palazzo Mocenigo
17世紀はじめの貴族の衣装、貴金属などが展示されており、貴族の生活が分かる博物館です。
ヴェネチアングラスの食器やシャンデリアなども見ることが出来ます。
営業時間:(4/1~10/31)10時~17時、(11/1~3/31)10時~16時
最終入場は、閉館時間の30分前まで。
定休日:12月25日、1月1日、5月1日
公式サイト:http://mocenigo.visitmuve.it/
・カルロ ゴルドーニの家 Casa di Carlo Goldoni
ヴェネツィア共和国の劇作家、カルロ ゴルドーニの生家です。ヴェネツィアのゴシック建築で建てられています。
2階部分はヴェネツィア演劇博物館、3階は演劇専門図書館になっています。
営業時間:(4/1~10/31)10時~17時、(11/1~3/31)10時~16時
最終入場は、閉館時間の30分前まで。
定休日:12月25日、1月1日、5月1日
公式サイト:
・カ・ペーザロ Ca' Pesaro
ヴェネツィア貴族の宮殿。ヴェネツィアの中でも1,2を争うほど美しい建物で、建物自体が撮影スポットでもあります!
撮影の瞬間はヴァポレット(水上バス)の上から。建物全体を写すことが出来ます。
2、3階部分は現代美術館になっています。4階は東洋美術館で、日本から持ち込まれた美術品も見ることが出来ます。
営業時間:(4/1~10/31)10時~18時、(11/1~3/31)10時~17時
最終入場は、閉館時間の1時間前まで。
定休日:12月25日、1月1日、5月1日
公式サイト:http://carlogoldoni.visitmuve.it/
・ムラーノ・ガラス美術館 Museo del Vetro
ムラーノ島にあるガラス博物館です。
ヴェネツィアングラスの歴史がよく分かります。ヴェネツィアングラスに興味のある人にはいく価値あり!
営業時間:(4/1~10/31)10時~18時、(11/1~3/31)10時~17時
最終入場は、閉館時間の30分前まで。
定休日:12月25日、1月1日、5月1日
公式サイト:http://museovetro.visitmuve.it/
・レース博物館 Museo del Merletto
ブラーノ島にあるレース博物館。ブラーノ島は、カラフルで可愛い家とレースで有名な島です。
美しいレース製品が展示されています。
営業時間:(4/1~10/31)10時~18時、(11/1~3/31)10時~17時
最終入場は、閉館時間の30分前まで。
定休日:12月25日、1月1日、5月1日
公式サイト:http://museomerletto.visitmuve.it/
・ベネチア市立自然史博物館 Museo di Storia Naturale
旧トルコ人商館が現在は自然史博物館として公開されています。
恐竜や動物の標本や骨格などが展示されています。
営業時間:
(6/1~10/31)10時~18時
(11/1~5/31)
火曜日~金曜日:9時~17時、土曜日:10時~18時
最終入館は閉館の1時間前まで。
定休日:12月25日、1月1日、5月1日
公式サイト:http://msn.visitmuve.it/
ベニスカードで入れない場所
下記の2か所の観光スポットは、ベニスカードで無料入場はできません。しかし、割引がきく場合がありますので、チケット売り場で提示をお忘れなく。
・サン・マルコ時計塔(12ユーロ⇒7ユーロ)
初期のルネサンス時代のヴェネツィア建築の最も重要な建築物の一つ。 ヴェネツィアで最も有名な建築物でもあり、ヴェネツィアのランドマーク的な存在です。
時間になるとムーア人の人形が鐘を鳴らす仕掛け時計になっています。
定休日:12月25日、1月1日
・フォルチュニー宮 Palazzo Fortuny(12ユーロ⇒10ユーロ)
マリアーノ・フォルチュニイの家具や美術品のコレクションが展示されています。
公式サイト:http://fortuny.visitmuve.it/en/home/
まとめ
ヴェネツィアは見所も多いですが、とにもかくにも街全体が美しく、多くの芸術家が魅了された理由が分かります。
街を眺めるだけでも楽しいので、あれこれまわるよりもゆっくりと街を歩いてみるのもオススメです!
あと、夜のヴェネツィアはそれこそ芸術品のような美しさなので一泊するのをお忘れなく!