美術館、特に美術に興味がない人でもパリに行ったら「ルーブル美術館行ってみよう」と、観光スポットに加える人が多いかと思います。
何の知識もなく美術館を回ろうとすると、落とし穴にはまってしまう場合があります!
美術館を鑑賞するときの注意点を事前に知っておけば、最大限に楽しむことが出来ますよ!
目次
1.日本の美術館とは比べ物にならないほどの作品数を誇る
パリのルーブル美術館の収蔵品は、38万点以上です。イギリスの大英博物館は、約800万点が収蔵されています(常設展示されているのはその中の約15万点)。
とにもかくにも作品数が多く、展示場所すら混雑していて、ひしめき合って飾られていたりもします。(名高い美術品が十把一絡げにされていてビックリします!)
2.館内が広く観光には時間や体力が必要
そうです、館内の広いことといったらありません!
ぐるりと回るだけでもかなりの距離を歩かなければなりません。
美術館観光というと、大人の知的な観光スポットのイメージを持たれるかもしれません。
実際は、長い時間をかけて長い距離を歩くため、足も疲れるし、体力のいる観光スポットになります。
広い美術館を快適に観光するためには?⇒
荷物は最小限
まず、バックパッカーでありがちな大きな荷物や重い荷物はホテルに置いておきましょう。
荷物を背負ったまま観光はかなりきついものがあります。
どこに何があるのかを最初に確認をしておく
「どこに」、というのは作品ももちろんそうですが、どこにトイレがあるのか、どこに休憩スペースがあるのか、館内マップを見て鑑賞前に把握しておきましょう。
無造作に観光を始めてしまうと、お腹が減った時にレストランから一番遠い場所にいる、トイレに行きたいのにものすごく歩かなければならないなど、不都合な点が出てきます。
また、時期によってはフロアの一部が工事中で近くの階段が使えずに別の階に行けないということもあり得ます。(おこめんがルーブルに行ったときにまさにそうでした。)
広い館内で迷うと、ロスの時間も大きくなります。
トイレやレストランの場所をあらかじめ確認しておくことで、近づいたらトイレに行く、近づいたら休憩する、など対策が取れます。
快適に鑑賞するためにもあらかじめ頭に入れておきましょう。
事前に鑑賞するルートなども決めておくと、なお良いでしょう。
適度に休憩をとる
次に、美術品鑑賞に熱中しているとあっという間に時間がたってしまい、飲食を忘れてしまいがちです。
水分補給や時間帯によっては食事をとることもお忘れなく。
足が疲れたら椅子に腰かけて休むなど適度に休憩も挟みましょう。
足元は疲れにくい装備で
ヒールの高い靴などは向きません。歩きやすい慣れた靴で観光しましょう。(バックパッカーの人ではありえませんが。)
3.併設されているカフェテリアやレストランは料金が高くバックパッカー向きではない
美術館にはカフェテリアやレストランが併設しているところも多いので適度に休憩をとることも大切です。
しかし、併設されているカフェテリアやレストランは料金が高いことも多く、格安で旅を続けているバックパッカー向きではありません。
なるべく食費を抑えてその分のお金を観光費に回したい、バックパッカーの本音ですよね。でもご飯を抜くのはいただけません。
美術館観光でも食費を安くするためには?⇒
例えば、午前だけ、午後だけと区切りを決めて観光すると良いでしょう。
午前の場合は、朝一には入館できるようにプランを組みましょう。午後からもなるべく早い時間に入館しましょう。
食事の時間までには観光を終わらせ、館外で食事を取りましょう。
また、ルーブル美術館など一部の美術館は入場券があれば再入場もできます。
ご飯は外で食べた後、午後から再度、鑑賞を始めることも可能です。
事前に、訪れる美術館が再入場が可能かどうかも確認しておきましょう。
4.入場までに長い行列に並ばなければならない可能性がある
美術館は、一番最初にも話した通り、特に美術に興味がない人でも、都市のランドマークとして観光に訪れるスポットでもあります。
とくにヨーロッパでは有名美術館はどこでも人気スポット。
入るまでに長い行列に並ばなくてはならない可能性が高いです。
さらにほかの観光スポットと異なる点は、館内に入場制限がかかり、一向に行列が進まないパターンです。
そのため、ミュージアム系観光スポットの行列は他の観光スポットよりも長時間にわたる可能性があります。
行列に並ばずに観光するためには?⇒
事前に予約が出来るスポットでは積極的に予約を活用して時間を有効利用しましょう。
各美術館ではオンラインで予約が取れるシステムを採用しています。
出来れば日本から予約をして、現地ではスムーズに入館できるようにしましょう。
5.オーディオガイドは必要なものだけ聞くべき
ルーブル美術館では、オーディオガイドの貸し出しをしています。日本語もありますので、ぜひ聞きながらまわられることをオススメします。
オーディオガイドは作品すべてを紹介するのではなく、限られた作品に絞って解説があります。
しかし、それでも広い美術館ではものすごい数です。
それを知らずに最初のギリシャ彫刻からオーディオガイドを一つ一つ聞きながら回っていたら、ギリシャ彫刻だけであっという間に2時間経過。(おこめんの体験談です)
ヒエー!まだ紀元前なんですけど!?
そうこうしているうちにオルセー美術館に行かなければならない時間になり、すべてをまわることなく美術館を後にしなければなりませんでした。(後日、改めて観光しました。)
見たい作品を見逃さないためには?⇒
ルーブル美術館、バチカンのバチカン美術館など広い美術館では、見る作品をあらかじめ決めておき、そこに焦点を当てて観光することが限られた時間の中で効率よく観光する術です。(ちなみに、バチカン美術館でも同じことをやらかし、 システィーナ礼拝堂にたどり着く前に追い出されてしまうところでした・・・)
オーディオガイドは美術に造詣が深くない人でも、作品に惹きつけられる魅力的なアイテムです。
これを聞きながら回ることで、ドラマチックに美術館をまわれ、ものすごく充実した時間を過ごすことが出来ます。
しかし、観光時間は限られているため、1日ですべてのオーディオガイドを聞くことが難しい場合もあります。
あらかじめ、どうしても聞きたい作品、見たい作品をリストアップしておき、先にそれらをすべてまわった後で、時間が余れば残りの作品も鑑賞する、としたほうが良いでしょう。
時間内であれば、入り口まで戻って鑑賞し直しても誰にも文句は言われません!
6.美術館内は薄暗くメガネなどのアイテムが必須
美術館は薄暗いところが多いです。
理由は定かではありませんが、考えられることとしては、絵画保存のためにあえて暗くしていることが挙げられます。
そのため、普段はメガネが必要ない人でも見にくく感じます。
薄暗い美術館でも作品をハッキリと見たい場合は?⇒
普段はメガネを使わない人の場合は、メガネを持っていない場合がありますが、オペラグラスなどでも代用できますので、なにかしら見やすさを確保するアイテムを持っていくことをオススメします。
7.大きな作品は適度に距離をとってみるほうが良い
大きな作品はとことん大きく、人間よりも大きいです。
上の方に飾られていると細部まで見えなかったりします。近づくと光が反射して光ってしまい見えない、遠ざかるとまた距離があって見づらい。
大きな作品は鑑賞が難しいです。
大きな作品をじっくりと鑑賞したいときは?⇒
油絵などは光を反射しやすく、近づくと光の加減で絵が真っ白になってしまいます。しかし離れると、細部まで見えない。
そのため、少し離れてメガネやオペラグラスを使って鑑賞することをオススメします。
8.美術館の中でも有名な作品は行列を作っている
ルーブル美術館では、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」は列を作っています。
現在は、作品はガラス越し、作品の前にロープが張られ近づけないようになっています。
それでも多くの人が一目見ようと、いつも人だかりができています。
有名な作品でも人が写らないように写真を撮るには?⇒
有名な作品を写真で撮る場合は、なるべく作品だけの写真が撮りたいですよね。(ルーブル美術館は公式に写真撮影可能と発表しています。)
列の後ろからでは、人だかりの写真になってしまいますので、作品に近づいた時がシャッターチャンスです!
自分の番が来たら撮影をすぐにできるようにカメラの準備をしておきましょう。
撮影が終わったら、長時間作品の前に居座ることなく、周りに配慮した行動をとりましょう。
(※ただし、美術館は暗いため撮影には向いてはいません。特にスマホなどではシャッター速度が遅くなることを考慮して撮影することが必要です。)
9.美術館自体も美術品
多くの美術館で言えることは、美術館自体も建築物として素晴らしいものであるということです。
正直、美術館自体にもカメラを向けたくなることでしょう。
美術館を美しく写真に収めるためには?⇒
昼間の美術館で芸術品を見た後に、夜にも訪れて写真を撮ってみるのもいいかもしれません。
昼間には気づかなかった違う点に気づいたり、ライトアップされた美しい姿を見ることが出来ます。
昼間の美術館、夜の美術館、また雰囲気が違って二度楽しいです。
まとめ
教科書で見た有名な美術品がごろごろしているヨーロッパの美術館は、本当に夢のような空間です。
素敵な鑑賞タイムを過ごしてくださいね!