世界遺産の写真を撮るにも似たり寄ったりですでにある写真と同じになってしまう。
おこめんはそれで満足でしたが、「それじゃあつまらない、オンリーワンの写真が撮りたい!」という方もいることでしょう。
今回は、他の写真とは違った特別な写真をいとも簡単に撮る方法をご紹介します。
水平を意識する
写真のクオリティは意外と単純なことで決まってきます。
特に建物や風景の写真で重要になってくるのが被写体が水平に撮れているかどうか、です。そんなに大事なことなの?と思われるかもしれません。それでは実際の写真で検証してみましょう。
下の写真は、片方が水平で、もう片方がやや歪んで撮られています。どちらの写真が美しく見えるでしょうか?
歪んでいる写真は素人っぽく見えてしまいますね。
水平に写真を撮ることは意識しないと意外とできないものです。普段の写真から水平を心がけて撮影するといいでしょう。
逆光を利用する
逆光では被写体が暗くなってうまく撮れないと考えて、逆光で写真を撮るのをあきらめてしまっていませんか。逆光も使い方次第で印象的な写真にすることができます。
こちらはあえて逆光で撮ったピサの斜塔です。普段見ているピサの斜塔の写真とは全く違った印象を受ける写真に仕上がっています。
逆光を使うときに気を付けることは、明暗の差で空の色が白飛びしてしまったり、被写体が暗くなりすぎて影のようになってしまわないようにすることです。
今のデジカメやスマホには逆光モードがついてるものもあり、露出を変えた2枚以上の写真をカメラが自動的に合成してくれます。そのおかげ特別な技術がなくても肉眼で見たものにかなり近い写真を撮ることができます。
ちょっと冒険かもしれませんが、うまく逆光を取り入れた写真を撮ってみてはいかがですか。
一部分をクローズアップして撮る
近づいて撮ることで世界遺産の新たな一面を知ることができます。
実際の建築物はものすごく細かい彫刻がものすごい数彫られていて、たくさんの労力と時間をかけて作られたのだということが分かります。そのひとつひとつをピックアップする人はなかなかいないと思います。
また、近くから見た世界遺産の写真からはその質感や長い歴史を感じることができます。長年の雨風の影響で一部が風化していること、建物が朽ち植物の浸食が始まっているさまなど一般的な世界遺産の写真からはわからないことを伝えることができます。
夕方の光を利用する
昼間の光は建築物を均一に明るく照らしてくれ、平面的な写真に仕上がります。逆に夕方に撮ると影が濃く出て、立体的な写真が撮れます。
この手法はコロッセオなどの遺跡に特に効果的です。夕方の光を利用して建築物の重厚感や存在感を感じさせる写真を撮ってみましょう。
あえて世界遺産を背景にする
世界遺産をバックに手前のおしゃれなお店を撮ったり、看板を撮ったり、壁を撮ったり。海辺の世界遺産の街なら船を主役に、背景に街並みを持ってきても素敵です。一瞬「この写真はどこ?」となるけれどよく見たら「世界遺産じゃん!」と見せた相手を驚かせる写真になることでしょう。
世界遺産をバックに動物を写すという手法も使えます。上の写真は、猫が遺跡を見て何かを感じているように見えますね。動物の表情が写真にストーリー性を与えてくれていつもと違った写真になりますよ。
最後に
世界遺産の写真も工夫次第で特別な写真に仕上がります。そして、何よりも自分がその場にいたということ。1枚の写真からはたくさんの思い出が蘇ってきます。正しい方法にこだわらず、ぜひ自分らしい写真を撮影してくださいね。
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