パックツアーでは、旅行期間がツアー名の中に入っていることが多いです。例えば、タイトルのように「パリ6日間の旅」といったように。
パリに6日なら、1日目はヴェルサイユ宮殿に行って、2日目はルーブル美術館やオルセー美術館の美術館巡り、3日目はエッフェル塔や凱旋門などのパリ市内を観光して、4日目は、モンマルトルの丘に行ってパリ市街を一望したり絵画に触れてみたりして、5日目はちょっと足をのばしてモンサンミッシェルに行っちゃう?と旅の計画も膨らみます。
しかしここにヨーロッパ旅行の罠が潜んでいます。
目次
ヨーロッパへは、最短でも11時間以上のフライトが必要
ヨーロッパ旅行の壁になるものの一つといえば、フライト時間の長さです。成田⇔パリ間は、直行便でも12時間20分ほど。
つまり行き帰りで24時間以上かかる計算になりますね。フライトだけで丸っと一日かかってしまいます。
ツアーの日程は、このフライトの期間も含めていますので、「6日間の旅」はどんなに頑張っても現地では5日間しかいることができないのです。
トランジット(乗継)の場合はもっと時間がかかる
直行便を使った場合でも行き帰りで一日以上かかるのがヨーロッパ旅行。
では、トランジット(乗継)の場合はどのくらいの時間がかかるのでしょうか?
これは、乗り継ぎの便の待ち時間によって様々ですが、おこめんがヨーロッパに行ったときは、上海での乗り継ぎで8時間待ちでした・・・。毛布にくるまりながら過ごしました。
トランジットは1回だけでなく、2回ある場合もあります。稀ではありますが、40時間以上かかることも・・・。
ヨーロッパ旅行の場合、機内泊は当たり前です。
格安ツアーは直行便ではない
格安ツアー、格安航空券を使う場合は基本的には、トランジット(乗継)です。なぜなら直行便と比べてかなり値段が安いからです。半額以下になることだってあります。
旅行で一番お金がかかるものは航空チケットなので、格安ツアーで直行便はまずあり得ません。
格安ツアー=時間がかかる旅という認識でいましょう。
日本を夜出発、帰りは日本に朝に到着する
例えば、1日の夜の便で出発し、6日の朝に日本に帰ってきたとします。
そうすると日数的には、6日間ですが、時間で計算するとほとんど1日がなかったようなものです。
フライト時間によってはこういったケースもあります。
日程表をよく確認する
ツアーを選ぶときは、安さや日数を比較するだけでなく、日程表を必ず確認しましょう。
現地に何日、何時間滞在できるかも合わせて確認しましょう。
実際のパリツアーの比較
東京発のパリ6日間の旅を実際に比較してみました。
Aツアー 62,000円~(燃料サーチャージ込、空港税別)
実質2日間が観光。
1日目 フライト
2日目 現地着→ホテル
3日目 観光
4日目 観光
5日目 空港へ
6日目 フライト
Bツアー 160,000円~(燃料サーチャージ込、空港税別)
実質3.5日間が観光。
1日目 フライト→ホテル着
2日目 観光
3日目 観光
4日目 観光
5日目 観光→空港へ
6日目 フライト
値段の差に驚きますね・・・。
昼過ぎに現地着でも、空港からパリ市内へ、パリ市内からホテルへと移動している間にあっという間に夕方です。ホテルについてからは荷物の整理もあります。
その時間からでは、観光地は閉まっていることが多く、出かけてもディナーくらいでしょう。
1日目にホテルについておけば次の日の朝から観光地に行くことができます。
最後に
ヨーロッパ旅行は長い時間をかけていくので、現地でもできるだけ長く過ごしたいところです。
ツアーを選ぶときは、どこの都市に行けるのか、何ができるのか、日程表とにらめっこです。