6年間も英語を勉強しているはずなのに、ほとんどの人が英語には自信がない、話せないというのが日本人の英語力の現状です。
他の習い事で6年もやれば、かなりのレベルになっていますよね。
でも英語だけは6年やってもちっとも身につかない。英語を使った簡単な自己紹介ですらできないわけです。
なぜ、日本人は英語を取得できないのか、その理由について考えてみました。
目次
もともと民族的に第二言語の取得が不得意
トルコの人は生まれつきのバイリンガル
ヨーロッパ旅行中に、トルコ人女性と出会ったとき、こちらが日本語で話したことを丸っとまねされました。
彼女は日本語は全く話せず、それどころか日本語はそのときに初めて聞いたそうです。
それでも私が言っていることを耳コピでそのまままねして話すことができました。
これは彼女の特別な能力ではなく、トルコ人はみんな同じことができるそうです。(個人差はあると思います。)
トルコ人は昔から「耳がいい」と言われいて、他言語でも耳で聞いてすぐに覚えてしまうそうです。
その背景として、トルコが多文化に触れる機会の多い土地柄だったことが挙げられます。
トルコはシルクロードの要塞として古くから栄え、いろんな文化やいろんな言語が行きかう土地でした。
そのため、いろんな言語を聞き分け使えるようになる環境だったのです。
島国の日本は外の文化が入ってきにくい
それに比べて、日本は島国。江戸時代では鎖国もしていて外国の文化がほとんど入ってこない時代もありました。
日本人は、第二言語を覚える必要がない民族だったわけです。
能力というものは必要のないものは発達しません。
われわれ日本人は、長い歴史の中で、第二言語を取得するという能力を発達させる必要なく過ごしてきました。
つまり、その他の言語も含め、英語の取得が難しいのは、そもそも日本人にはその能力が乏しいからだと考えられます。
身近に英語を話せる人がいない
自分一人では使っている英語が正しいかどうかが分からない
自分の話している英語が正しく使えているかどうかは、英語を取得した人相手に使ってみなければ分かりません。
自分一人で練習していても発音が合っているか、言い回しが正しいのか判断ができないのです。
正してもらって初めて正しいものが身につく
赤ちゃんが言葉を取得していくとき、最初は「です」が「でしゅ」、「にんじん」が「にんにん」など正しくない発音で話しています。
それを親が正すことでだんだんと正しい発音や舌使いが身についていくのです。
私たちが第二外国語を覚えるときも、最初から正しい発音では話せません。
英語を正しく使える人に直してもらいながら身につけていかなければならないのです。
発音や言い回しを正してくれる人がいない
しかし、あなたの身の回りの友人や知人で、英語が得意で、正しく発音できる人はいるでしょうか?
おそらくほとんどの人にいないのではないかと思います。
言語は使わなければ身につかない
圧倒的に英語を使う場面が少ない
日本にいて英語を話さなければならない場面というのはどういったときでしょうか?
英語を使う必要に迫られる場面というのは、ほとんどない、もしくは限りなくゼロに近いのではないでしょうか?
私自身は正直、まったく場面が思い浮かびません。そして、日本にいて英語を話したのは授業の時くらいだったと思います。
つまり、日本にいると英語を使う必要が全くないのです。
使う必要のないものはやはり身につかないですよね。
結局、どうしたら英語を身につけることができるの?
それって、自分の勉強不足を環境や遺伝のせいにしているだけじゃないの?と思われそうですね。あくまでもおこめんの体験による考察ですのであしからず。
もしこの考察が正しければ、身につかないの原因をもとに対策をすることができます。
もともとの能力が、と言ったところはどうしようもありませんが、苦手であるということを理解したうえで努力をすることが求められます。
「英語を使う必要がある」環境に飛び込む
確実に英語を身につけるためには、英語を教えてくれる人がいる、かつ英語を使わなければならない、そういう場面に身を置くことです。
例えば、英会話教室、留学などです。
はたまた、いきなり旅行に行っちゃう!という手もありかと思います。
「使った」英語は忘れない
おこめんも旅行中に使った英語の言い回しは旅行から10年たった今でも忘れてません。
英語は簡単には取得できない
結局のところ、
1.並大抵ではない努力をする
か
2.お金と時間を使って英語に触れる環境に飛び込む
しか取得する手立てはないんじゃないかと思っております。